鷲神社の疱瘡神
疱瘡(天然痘)は、昔は非常に恐ろしい病気であった。 庶民の間では、疱瘡神という疫病神がとりつくことで発病するという迷信があったらしい。 境内に「疱瘡神」と刻まれた石碑が残っているということは、ここ鷲神社の周辺でも疱瘡がはやり、庶民たちは疱瘡神を退治するため、「鷲神社」にお参りしたのであろう。 「フクロウの民俗誌」によると、江戸時代末期から明治初期にかけて、「疱瘡絵」という版画が流行したそうである。 その絵の中には「張り子の赤だるま」や「赤みみずく」が描かれていて、話の筋からするとそれらは疱瘡が軽くすむよう取りはからってくれる役割を担っているという。 こんなところにも、ふくろうの仲間たちが登場するのである。ふくろう共和国大統領としては、なんともうれしいことである。 |