「マブゼ共和国」について


「マブゼ共和国」は、かの北杜夫氏が建国した国です。 そして、国旗にはフクロウのマークが描かれています。

以前、福朗夫人と連れだって、世田谷文学館の「北杜夫展」に足を運んだことがあります。 「その時この国旗を見た」と福朗夫人が言います。 「私がふくろうにはまったわけ」にも書いています。 私はそのあたりの記憶が曖昧で、国旗は見たような気がしますが、 そこにフクロウが描かれていたことは、全く記憶にありません。

北杜夫氏といえば、自ら「ドクトルマンボウ」と称していますので、 国旗のマークは「マンボウ」の方がいいと思うのですが、フクロウなのです。 どうしてフクロウなのでしょう。この点については、 「マブゼ共和国建国由来記」に、北杜夫氏が文学の師と仰いでいるトーマス・マンが、 アメリカで行った講演でフクロウの話をしたことから決めた、と書いています。

おそれ多くも一国の国旗に採用されたのですから、これはフクロウにとっても名誉なことです。

■北杜夫展については、次のような記事も見つかりました。
   http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/7048/kitamorio1.html

■マンボウ・マブゼ共和国の通貨を使っている会社もあります。
 会社概要のページに次のような紹介記事があります。
 北長野鉄道蕪式会社
     
〒381−0000 長野県長野市大字稲田字稲積番外 新幹線高架下 
 資本金等:

  発行蕪式総数 32,000蕪
  払込資本金 1,280,000千圓
  マンボウ・マブゼ共和国通貨・ルイルイ立て社債発行高 655,360ルイルイ


平成14年 8月

里実福太朗